everRun システムのストレージ割り当てを計画して、仮想マシン (VM) とシステム管理のニーズを満たすのに十分な空き容量を確保します。
everRun システムを構成する際は、利用可能な論理ディスクからストレージ グループを作成します。これらのストレージ グループから VM のボリュームおよび仮想 CD (VCD) を割り当てます。この割り当てによってシステムのパフォーマンスおよび利用可能なストレージ容量をフルに活用できるかどうかが大きく左右されます。
ストレージを仮想マシン (VM) に割り当てる際、以下の点について考慮してください。
ストレージの最大容量を考慮する
everRun ソフトウェアはストレージのオーバープロビジョニングを許可しません。すべての VM および VCD に必要なストレージの合計は、everRun システムで利用可能なストレージの合計未満でなければなりません。容量が不足しているストレージ グループから VM のボリュームを作成しようとすると、システムによって阻止されます。
孤立したストレージを最小限に抑える
各 PM に同じ容量のストレージがあることを確認します。一方の PM にもう片方の PM よりも多くのストレージが割り当てられている場合、。たとえば、一方の PM に 3 TB のストレージがあり、もう片方の PM に 2 TB のストレージがある場合、ストレージの合計容量は 2 TB (つまり容量が小さい方の PM のストレージ) になります。
512B および 4K のセクター サイズ制限を考慮する
Stratus では、パフォーマンス改善のためにセクター サイズが 4K のディスクを使用することを推奨します。4K ストレージを使用する場合、作成またはインポートする VM ボリュームのセクター サイズがストレージ グループでサポートされることを確認してください。
ストレージ グループのセクター サイズとは関係なく、VM のブート ボリュームは 512B でなければならない点に注意してください。4K のセクター サイズを使用できるのはデータ ボリュームだけです。ボリュームの作成や接続を行う前に、ゲスト オペレーティング システムで 4K ボリュームがサポートされることを確認してください。
追加の VCD 用にストレージ容量を残しておく
追加の VM やアプリケーションをインストールするための VCD 用として、ストレージ グループに少なくとも 5 GB の空き容量を残しておきます。(このストレージ容量を確保するため、使用し終わった VCD を削除することを検討してください。)
VM のスナップショット用にストレージ容量を残しておく
各 VM ボリュームを作成する際、そのボリューム サイズだけでなく、それより大きいボリューム コンテナのサイズも指定します。ボリューム コンテナにはボリュームとそのスナップショットが保存されます。作成されたスナップショットをすべて保存するのに十分な容量を残すには、最初にボリュームの少なくとも 2 倍の容量をイメージ コンテナ用に割り当てます。ただし、VM のスナップショット操作の設定によっては、必要な容量が変わることがあります。ボリューム コンテナに必要なストレージ容量の推定について詳しくは、
ボリューム コンテナのストレージ容量を節約するには、古いスナップショットや使用しなくなったスナップショットを削除することができます。
各 VM に個別のブート ボリュームとデータ ボリュームを作成する
ゲスト オペレーティング システムとアプリケーションを最初の (ブート) ボリュームに作成し、その関連データ用には別のボリュームを作成します。ブート ボリュームとデータ ボリュームを区別しておくとデータの保護に役立ち、ブート ボリュームがクラッシュした際に VM を簡単に復旧できます。
ゲスト オペレーティング システムにオーバーヘッドを追加した容量を持つブート ボリュームを作成する
ゲスト オペレーティング システムの容量の最小要件に従い、ボリュームのフォーマット後の容量と使用容量を考慮して、容量を大めに割り当てることを検討します。たとえば、VM の作成時にブート ドライブに 5 GB 割り当てた場合、そのブート ボリュームのフォーマット後の容量は、使用開始前に約 4.8 GB となり、5 GB の要件を満たすには不十分な可能性があります。
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