ネットワーク セグメンテーション違反の検知と修復

共有ネットワークにおいて、それぞれが外部ネットワークに接続できてもネットワークの両端が互いに通信できなくなるようなネットワーク障害のことを "ネットワーク セグメンテーション違反" と呼びます。

everRun システムに用意されている "ネットワーク セグメンテーション違反の検知機構" は、この違反が検知された時点で、外部ネットワークとの接続が優れている方のノードにアクティブな VM を配置します。この機能の一環として、everRun システムはアクティブなノードとスタンバイ ノード間でビジネス ネットワーク インタフェースを介して UDP パケットを常時送信します。ネットワークの両側がアクティブなネットワーク リンクを維持している間にこのパケットの流れが中断されると、システムのネットワーク セグメンテーション ロジックによってエラーが検知されます。このエラー シナリオでは、どちらのノードもアクティブなネットワーク接続を保っているため、エラーの原因は everRun システムの外部のスイッチにあります。

この状況が検知されると、everRun システムはこのうちどちらの外部接続が優れているかを判断するロジックに基づいて、エラーを処理します。everRun システムは、ブロードキャスト/マルチキャストの受信トラフィックを継続的に監視してどちらのノードの受信トラフィックが多いかを判断することにより、エラー処理判定を行います。このエラー条件では、ネットワーク トラフィックが多い方のノードで VM が既にアクティブになっていない場合、everRun システムは VM ネットワークをこのノードにフェールオーバーします。この違反検知機能ではシステムで通常発生するトラフィックに基づいて判定が行われるので、ユーザが構成を行う必要はありません。