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everRun クイック スタート ガイド

everRun クイック スタート ガイド』を使用して、everRun システムを手早く起動して操作を開始できます。

everRun システムには複数の仮想マシン (VM) をサポートできる x86-64 ホスト サーバ ("物理マシン" または "PM" と呼びます) が 2 台と、everRun 可用性コンソールを実行できるリモートの管理用コンピュータが 1 台必要です。このガイドでは PM をセット アップする方法と、次を含む基本的なインストール関連および起動時のタスクについて説明します。

: インストールの処理に関してヘルプが必要な場合は次までお問い合わせください。

必要なものを準備する

以下のものおよび情報が必要になります。

RAID コントローラを構成する

Stratus では、everRun システムにストレージ RAID コントローラを使用することを強く推奨します。everRun システムでは RAID コントローラがシステムの物理ディスクから論理ディスクを作成し、これらの論理ディスクを 1 つのストレージ グループにまとめます。次に推奨される構成内容を示します。

システムのケーブルを接続する

各ケーブルを次のように配線します。

次の図は上記の接続方法を示すものです。

: 1 台目の PM にソフトウェアをインストールする場合、その PM にキーボードとモニターを接続します。2 台目の PM にソフトウェアをインストールする場合、その PM にキーボードとモニターを接続します。ソフトウェアのインストールが完了したら、システムからキーボードとモニターを取り外します。

ソフトウェアを DVD に書き込む

次の手順で ISO イメージを取得して確認し、DVD に書き込みます。

  1. インターネットに接続している任意のコンピュータで、 everRun サポート ページ (http://www.stratus.co.jp/customer_support/index.html) に移動します。
  2. everRun ソフトウェアの ISO イメージ (everRun_install-7.x.x.x-xxx.iso) をダウンロードするには、[Product Download (製品ダウンロード)] の下で [everRun 7.x.x.x ISO Image] をクリックします。ISO イメージを保存します。

    ダウンロードの処理中にファイルが破損されることがあります。ダウンロードしたファイルが破損されていないことを確認するには、ISO イメージを検証します。ISO イメージを検証した後、あるいは検証をスキップする場合は、ステップ 3 に進みます。

    ISO イメージを検証する (Windows)

    1. Microsoft サポート Web サイトから Microsoft File Checksum Integrity Verifier (FCIV) 実行可能ファイルをダウンロードします。ダウンロード済みの ISO ファイルが保存されているディレクトリに、このファイルを保存します。
    1. FCIV 検証ファイルをダウンロードします。[Product Download (製品ダウンロード)] の下で [everRun 7.x.x.x ISO fciv] をクリックします。ダウンロード済みの ISO ファイルが保存されているディレクトリに、このファイルを保存します。
    2. コマンド プロンプトを開きます。ISO、実行可能ファイル、および検証ファイルが保存されているディレクトリから、次のコマンドを入力して ISO イメージのステータスをチェックします。

      fciv –v –xml everRun_install-7.x.x.x-xxx.xml

    3. コマンドが成功した場合 (つまり " すべてのファイルが正しく確認されました" というメッセージが返された場合)ステップ 3 に進みます。コマンドが失敗した場合はもう一度ダウンロードを行います。

    ISO イメージを検証する (Linux)

    1. md5sum 検証ファイルをダウンロードします。[Product Download (製品ダウンロード)] の下で [everRun 7.x.x.x ISO md5sum] をクリックします。ダウンロード済みの ISO ファイルが保存されているディレクトリに、このファイルを保存します。
    2. ISO ファイルと検証ファイルが保存されているディレクトリから、次のコマンドを入力して ISO イメージのステータスをチェックします。

      md5sum -c everRun_install-7.x.x.x-xxx.md5

    3. コマンドが成功した場合 (つまり " everRun_install-7.x.x.x-xxx.iso: OK" というメッセージが返された場合)ステップ 3 に進みます。コマンドが失敗した場合はもう一度ダウンロードを行います。

  3. 検証が完了したら、汎用の DVD アプリケーションを使用して ISO イメージを DVD に書き込みます。たとえば、Roxio アプリケーションがインストールされている場合は ISO ファイルを右クリックして DVD に書き込むオプションを選択します。

詳細については、「everRun ソフトウェアを入手する」を参照してください。

everRun ソフトウェアをインストールする

everRun ソフトウェアのインストール処理を完了させるには 60 ~ 90 分ほどかかります。

  1. 次の手順で 1 台目の PM に everRun ソフトウェアをインストールします。
    1. 1 台目の PM の電源を入れて DVD を挿入します。
    2. PM の電源がオンになったら、次の BIOS 設定を構成します。

      • 最初のブート デバイスを光学式ドライブに設定します。
      • Virtualization Technology を有効にします。
      • Execute-Disable Bit Capability を有効にします。

      : キーボードに異なるレイアウトを構成するには、「キーボードをマッピングする」を参照してください。
    3. インストール ソフトウェアのウェルカム画面で矢印キーを使って [Install everRun, Create a new system (everRun のインストール、新しいシステムの作成)] を選択し、Enter キーを押します。

    4. [Select interface for private Physical Machine connection (プライベート物理マシンに接続するインタフェースの選択)] 画面で、1 つ目の内蔵ポート em1 が未選択の場合はこれを選択し、F12 を押します。
    5. [Select interface for managing the system (ibiz0) (システムのイメージ作成に使用するインタフェースの選択 (ibiz0))] 画面で、2 つ目の内蔵ポート em2 が未選択の場合はこれを選択し、F12 を押します。
    6. [Select the method to configure ibiz0 (ibiz0 を構成する方法の選択)] 画面で [Manual configuration (Static Address) (手動構成 (静的アドレス))] を選択して F12 を押します。

      : 動的 IP 構成を実行するには、[Automatic configuration via DHCP (DHCP による自動構成)] を選択してステップ 1h に進みます。その場合、「管理 IP アドレスを記録する」で説明されているように IPv4 アドレスをメモする必要があります。
    7. [Configure em2 (em2 の構成)] 画面でネットワーク管理者から受け取った IPv4 アドレス、ネットマスク、デフォルト ゲートウェイ アドレス、および DNS アドレスの値を入力して F12 を押します。
    8. その後 PM がリブートするまで操作は必要ありません。リブートしたら、DVD を取り出して 2 台目の PM にモニタとキーボードを接続し、ステップ 2 に進みます。
  2. 次の手順で 2 台目の PM に everRun ソフトウェアをインストールします。
    1. 2 台目の PM の電源を入れて DVD を挿入します。
    2. PM の電源がオンになったら、ステップ 1b の説明に従って BIOS を構成します。
    3. インストール ソフトウェアのウェルカム画面で矢印キーを使って [Replace PM, Join system: Initialize data (PM の交換、システムの結合: データの初期化)] を選択し、Enter キーを押します。
    4. ステップ 1c1f を実行します。
    5. その後 2 台目の PM がリブートするまで操作は必要ありません。リブートしたら、DVD を取り出してキーボードとコンソールを切断し、everRun 可用性コンソールにログオンします。

everRun 可用性コンソールにログオンする

  1. リモート管理コンピュータから、ブラウザのアドレス バーに node0 (プライマリ) の IP アドレスを入力します

  2. everRun 可用性コンソールのログオン ページが表示されます。[ユーザ名]admin[パスワード]admin と入力し、[ログイン] をクリックします。

  3. Stratus everRun の EULA が表示されます。EULA を読み、その内容に同意する場合は [同意する] をクリックします。

  4. [初期の構成] ページが表示されます。デフォルトでは [通知] の下の [サポート通知の有効化] ボックスがオンになっています。everRun システムから Stratus 認定サービス業者 サービス プロバイダに稼動状態およびスタータスの通知が送信されないようにするには、このチェック ボックスをオフにします。この設定は後でも変更できます (「リモート サポート設定を構成する」を参照してください)。
  5. [システム IP] の下で、 IP アドレスに担当のネットワーク管理者から受け取ったアドレスを入力します

    ネットワークの情報を入力したら、[続行] をクリックします。

  6. [ポータルの再起動が必要] ウィンドウが表示されます。ウィンドウの表示に従って 1 分ほど待機してから、[OK] をクリックしてコンソールをリフレッシュし、操作を続行します。
  7. [ライセンス情報] ウィンドウが表示されます。[ライセンス キーのアップロード] の下で [参照] をクリックし、Stratus から取得したライセンス .KEY ファイルを参照します。ライセンス ファイルを選択して [アップロード] をクリックします。

    セキュリティ保護のため、[ユーザとグループ] ページで admin アカウントのデフォルトのユーザ ログイン名とパスワードを変更してください。

everRun 可用性コンソールが表示されます。今後コンソールにログオンする際に使用できるよう、このシステム IP アドレスをブックマークに保存するか、メモします。

保護された仮想マシンを作成する

仮想 CD (VCD) を作成して、ソフトウェア インストール メディアを仮想マシン (VM) で使用できるようにします。

  1. everRun 可用性コンソール[仮想 CD] ページを開きます。
  2. [VCD の作成] をクリックして仮想 CD の作成ウィザードを開きます。
  3. 作成ウィザードの指示に従います。詳細については、「仮想 CD を作成する」を参照してください。

次に新しい仮想マシン (VM) を作成して、everRun システムにゲスト オペレーティング システムをインストールします。

  1. [仮想マシン] ページで、[作成] をクリックして VM 作成ウィザードを開きます。
  2. 作成ウィザードの指示に従います。詳細については、「新しい仮想マシンを作成する」を参照してください。

オペレーティング システムをインストールした後、ゲスト オペレーティング システムに関するその他のタスク (ディスクの初期化やアプリケーションのインストールなど) を実行します。詳細については、「インストール後のタスク」を参照してください。

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