外付けストレージを構成する

everRun システムに新しい LUN をマッピングしたり、既存の LUN を削除するには、ストレージ アレイのソフトウェアを使用します。ただし、everRun ソフトウェアでは外付けストレージの LUN の追加や削除が自動的に検知されません。everRun がこれらの変更を認識できるようにするには、以下の手順に従ってホスト OS (CentOS) を構成する必要があります。

外付けストレージの LUN を追加する

外付けストレージ システムの LUN をお使いの everRun システムにマッピングする場合、そのたびに everRun システム上のホスト アダプタを手動で再スキャンする必要があります。

再スキャンを行うには

以下の手順と例は、すでにストレージ アレイのソフトウェアを使って新しい LUN (ここでは LUN4) が everRun システムのホスト アダプタ (host7 および host8) にマッピングされていることを前提としています。

1. まず everRun システムの node0 のコマンド ラインから操作を開始します。

2. lssci コマンドを実行します。
   [ghana-node0 target8:0:0]$ lsscsi
   [0:2:0:0] disk LSI MR9271-8i 3.24 /dev/sda
   [1:0:0:0] cd/dvd HL-DT-ST DVDRAM GT80N 1.00 /dev/sr0
   [7:0:0:0] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdb
   [7:0:0:1] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdc
   [7:0:0:2] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdd
   [7:0:0:3] disk DGC VRAID 0322 /dev/sde
   [7:0:1:0] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdf
   [7:0:1:1] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdg
   [7:0:1:2] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdh
   [7:0:1:3] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdi
   [8:0:0:0] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdj
   [8:0:0:1] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdk
   [8:0:0:2] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdl
   [8:0:0:3] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdm
   [8:0:1:0] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdn
   [8:0:1:1] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdo
   [8:0:1:2] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdp
   [8:0:1:3] disk DGC VRAID 0322 /dev/sdq
   7:0:0:0 と 8:0:0:0 という 2 つのホスト アダプタがあり、各数字はそれぞれ次を表しています。
   ホスト アダプタ : チャネル : ポート : LUN

3. 次の形式のコマンドを実行して、各 HBA ポート (host7 と host8) を再スキャンします。
   echo 'Channel' 'Port' 'LUN' > /sys/class/scsi_host/host(host adapter)/scan

   入力するコマンドは次のとおりです。

   echo "0 0 4" > /sys/class/scsi_host/host7/scan
   echo "0 1 4" > /sys/class/scsi_host/host7/scan
   echo "0 0 4" > /sys/class/scsi_host/host8/scan
   echo "0 1 4" > /sys/class/scsi_host/host8/scan

   注: これらの再スキャン コマンドはディスク I/O が最小のときに実行してください。

4. 次に multipath コマンドを実行して、新しく追加した LUN へのパスを検知します。

5. コマンドは次のように入力します。

   multipath -ll

   すると、mulitpath -ll の出力からの次の抜粋にあるよう、LUN4 が表示されるようになります。

   mpathg (36006016007713c003e136e550d96409f) dm-31 DGC,VRAID
   size=10G features='0' hwhandler='0' wp=rw
   |-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=active
   | `- 7:0:0:4 sdr 65:16 active ready running
   |-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
   | `- 7:0:1:4 sds 65:32 active ready running
   |-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
   | `- 8:0:0:4 sdt 65:48 active ready running
   `-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
   `- 8:0:1:4 sdu 65:64 active ready running

6. ノード 1 でステップ 2 ～ 5 を繰り返します。

詳細については、「https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/5/html/Online_Storage_Reconfiguration_Guide/adding_storage-device-or-path.html」を参照してください。

外付けストレージの LUN を削除する

以下に everRun システムのホスト アダプタ (host7 および host8) から LUN (ここでは LUN4) を削除する手順を示します。

1. まず everRun システムの node0 のコマンド ラインから操作を開始します。

2. multipath -ll コマンドを実行して LUN4 に関連付けられているデバイスの名前を調べます。

   このコマンドの出力から、次のように sdr、sds、sdt、および sdu の各デバイスが LUN4 に関連付けられていることがわかります。

   mpathf (36006016007713c0003ca6855c13c4049) dm-27 DGC,VRAID
   size=10G features='0' hwhandler='0' wp=rw
   |-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=active
   | `- 7:0:0:4 sdr 65:16 active ready running
   |-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
   | `- 7:0:1:4 sds 65:32 active ready running
   |-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
   | `- 8:0:0:4 sdt 65:48 active ready running
   `-+- policy='round-robin 0' prio=1 status=enabled
   `- 8:0:1:4 sdu 65:64 active ready running

3. ストレージ システムのソフトウェアを使用して、ストレージ アレイから LUN4 のマッピングを解除します。

4. 次のコマンドを実行して、sdr、sds、sdt、および sdu のデバイスを everRun システムから削除します。

   echo offline > /sys/block/sdr/device/state
   echo 1 > /sys/block/sdr/device/delete
   echo offline > /sys/block/sds/device/state
   echo 1 > /sys/block/sds/device/delete
   echo offline > /sys/block/sdt/device/state
   echo 1 > /sys/block/sdt/device/delete
   echo offline > /sys/block/sdu/device/state
   echo 1 > /sys/block/sdu/device/delete

5. multipath コマンドを実行します。
   multipath
6. multipath -ll コマンドを実行して、削除した LUN が出力に表示されないことを確認します。
7. ノード 1 でステップ 4 ～ 6 を繰り返します。

詳細については、次のリンクを参照してください。

• https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/5/html/Online_Storage_Reconfiguration_Guide/removing_devices.html
• https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/5/html/Online_Storage_Reconfiguration_Guide/removing_path-to-storage-device.html

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