everRun ソフトウェアをアップグレードする
このトピックでは、アップグレード キットをアップロードし、そのキットを使用して everRun ソフトウェアをアップグレードする方法を説明します。
前提条件:
- everRun ソフトウェアをアップグレードするには、すべての PM と VM が正常な稼働状態になっている必要があります。アップグレードを開始する前に、everRun 可用性コンソールで PM または VM の問題を示すアラートが発生していないことを確認してください。
- リリース 7.3.4 から 7.4.0 へのアップグレードでは、ブート ディスク上にある LVM 物理ボリュームに最大 10GiB の追加のディスク容量が必要となります。システムがアップグレード キットの要件を満たしていることを確認するには、次の手順に従って [評価] ボタンを使用します。
- 外付けストレージのあるシステムをリリース 7.3.4 からリリース 7.4.0 にアップグレードする場合、アップグレードを行う前に「外付けストレージのあるシステムをリリース 7.3.4 から 7.4.0 にアップグレードする」を通読する必要があります。
注: リリース 7.3.4 から 7.4.0 へのアップグレードには約 2 時間かかることがあります。所要時間は構成の複雑さとアップグレード中にマイグレーションする VM の数によって異なります。アップグレードの進行中は everRun 可用性コンソールを使用できませんが、必要な場合は everRun 可用性コンソールに情報やエラー メッセージが表示されます。
アップグレード キットをアップロードするには
- everRun 可用性コンソールの左側のナビゲーション パネルで [アップグレード キット] をクリックします。
- [アップグレード キット] ページでマストヘッドの下にある [キットの追加] ボタンをクリックして、everRun - キットのアップロード ウィザードを開きます。
- everRun - キットのアップロード ウィザード ダイアログ ボックスで、Google Chrome の場合は [ファイルの選択]、Firefox または Internet Explorer の場合は [参照] をクリックしてから、.kit ファイルを参照して選択します。
- .kit ファイルを選択した後、[アップロード] または [完了] をクリックします (実行される機能は同じです)。ファイルをアップロードしている間、「ファイルをアップロードしています (ウィザードを閉じないでください)」というメッセージが表示されます。アップロードの所要時間は、ローカルに保存されているファイルで最大 2 分間、ネットワーク経由で保存されているファイルの場合は 10 分以上かかることがあります。
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アップロードが完了すると、キットが正常にアップロードされたことを示すメッセージが表示されます。[OK] をクリックしてウィザードを閉じます。
[アップグレード キット] ページに、アップグレード キットの状態とバージョン番号が表示されます。また、[キットの追加] ボタンに加え、[アップグレード] ボタンと [削除] ボタンも表示されます。
- 複数のアップグレード キットが読み込まれている場合、どれを使用するか選択してください。
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[評価] をクリックして、システムがアップグレード キットの要件を満たしているかどうかを確認します。(この手順は推奨しますが、必須ではありません。)1 ~ 2 分後にキットが正しく評価されたかどうかを示すメッセージが表示されます。評価に成功した場合、次のステップに進みます。
評価に失敗した場合は、各 PM のホスト オペレーティング システムにログインし、/var/opt/ft/log/unity_upgrade.log ファイルを開いてその原因を特定します。たとえば、アップグレードの完了に十分な空き容量がない場合、容量不足を示すメッセージと、必要な空き容量が表示されます。評価の問題を解決するためのヘルプ情報は、Stratus カスタマ サービス ポータル (https://support.stratus.com) のナレッジ ベースで評価エラー メッセージを検索してください。
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[アップグレード] をクリックして everRun システムをアップグレードします。
everRun ソフトウェアは、まずセカンダリ PM をアップグレードしてリブートします。新たにアップグレードされた PM がプライマリになった後、everRun ソフトウェアはもう片方の PM をアップグレードしてリブートします。
- everRun ソフトウェアのアップグレードが完了した後、すべての Windows ベースの VM で、VirtIO ドライバをサポートされる最新バージョンにアップデートします。手順については、「VirtIO ドライバをアップデートする (Windows ベースの VM)」を参照してください。(Linux ベースの VM には既に正しい VirtIO ドライバがインストールされています。)
注: everRun ソフトウェアをアップグレードすると、
everRun システムの AVCLI ソフトウェアもアップグレードされます。ただし、リモート管理コンピュータに AVCLI をインストールしている場合、リモート コンピュータの AVCLI を手動で最新バージョンにアップグレードする必要があります。AVCLI ソフトウェアは
[Drivers and Tools (ドライバとツール)] セクションから入手できます。このセクションは
everRun サポート ページ (
http://www.stratus.com/go/support/everrun) にあります。リモート コンピュータに AVCLI を手動でインストールする手順については、
「AVCLI コマンドの概要」を参照してください。
関連トピック
[アップグレード キット] ページ
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