SplitSite 構成

"SplitSite 構成" は、2 つの別々のサイトにある 2 台の物理マシンを接続します。これはディザスタ トレラントな展開方法で、ハードウェアの冗長性だけでなく、それを含む物理的なコンピュータ室や建物の冗長性も維持されます。地理的に離れているため、SplitSite 構成にはコンポーネント配置の入念な計画と、より複雑なネットワーク トポロジが必要とされます。SplitSite 構成の場合、Stratus ではクォーラム サービスの使用を強く推奨します。 SplitSite 構成では A-Link ネットワークが他の障害発生シナリオにさらされる可能性があります。

SplitSite 構成のネットワークの必要条件の一覧は、「ネットワークの要件を満たす」に記載されています。

SplitSite とクォーラム サービス

SplitSite 構成では、クォーラム展開に推奨されるベスト プラクティス (「クォーラム サーバ」および「クォーラム サーバの場所を決めて作成する」を参照) に従って、2 台のクォーラム サービス コンピュータを構成します。すべての SplitSite 構成において、優先クォーラム サービス コンピュータは第 3 のファシリティに配置し、代替コンピュータは第 4 サイトに配置します (第 3 サイトに配置する場合には適切な場所を選択してください)。これらのネットワークは相互に接続されています。

クォーラム サービス コンピュータはできる限り分離する必要があります。両方を同じ (つまり第 3 の) サイトに配置しなければならない場合、各コンピュータが同じ電源に依存しないように気を付ける必要があります。

また、everRun PM とクォーラム サービス コンピュータ間の物理的な接続が、もう片方の PM のサイトを経由しないようにします。

クォーラム サービス コンピュータを everRun PM の一方と同じサイトに配置することによって、データの整合性が確保されます。ただしその場合、発生したサイト障害によっては、手動で復旧されるまで VM をシャットダウンする必要が出てきます。

管理ネットワークは everRun の PM とクォーラム サービス コンピュータを物理的に接続します。これが正しく機能するためには各 everRun PM が異なるゲートウェイを使用してクォーラム サービス コンピュータにアクセスするよう、PM を構成する必要があります。2 台の PM が同じゲートウェイを経由してクォーラム サービス コンピュータにアクセスする場合、障害時にデータの整合性が確保されます。ただしその場合、発生したサイト障害によっては、手動で復旧されるまで VM をシャットダウンする必要が出てきます。

関連トピック

「SplitSite 構成を作成する」

「ネットワーク アーキテクチャ」