故障した論理ディスクに対処する

everRun ソフトウェアで論理ディスクの破損や損失が検出されると、everRun 可用性コンソールの [ダッシュボード] ページに論理ディスク故障のアラートが表示されます。(アラートの例は、「論理ディスクの管理」を参照してください。)アラートは [アラート履歴] ページでも確認できます。状況に応じて次のいずれかの方法を用いて問題に対処するまで、everRun 可用性コンソールにはアラートが表示されたままになります。

注意事項:  
  1. [リペア] ボタンをクリックすると、故障した論理ディスク上のデータはすべて削除されます。
  2. 存在しない論理ディスクや障害のある論理ディスクを、everRun 可用性コンソールのマストヘッドにある [リペア] ボタンを使って復旧しようとすると、システムによるディスクの修復に時間がかかることがあります。システムは障害のある論理ディスクをそのストレージ グループから正しく削除しますが、障害のあるディスクからストレージ グループ内の他のディスクにデータをマイグレーションする操作に時間がかかります。[アラート] ページには、論理ディスクが存在せず、ボリュームにエラーが発生してストレージがフォールト トレラントでないというレポートが表示され続けます。さらに、[ボリューム] ページではボリュームが破損 () 状態にあるという表示が続くことがあります。この状態が続く場合、Stratus 認定サービス業者にヘルプを依頼してください。
  3. ストレージの修復により、故障した論理ディスクを使用している仮想マシン (VM) は、修復が完了するまでシンプレックスとして機能します。
  4. UEFI 用に構成されたシステムは、everRun ソフトウェアが最初にインストールされた論理ディスクからのみブートします。

  5. 一部のレガシ BIOS 構成では、ブート ディスクである論理ディスクの修復が必要な場合、RAID コントローラを再構成して残りのいずれかの論理ディスクからブートするようにしなければなりません。故障ディスクの影響を受けない論理ディスクであれば、サーバをブートできます。everRun ソフトウェアは、全体的な可用性を最大限にするため各ノードのブート ファイルをミラーリングします。ただし、システムによっては RAID コントローラで事前に定義されたブート論理ディスクからしかブートできないこともあり、事前定義された論理ディスクがブート不可能であっても存在している場合には、代替の論理ディスクからブートすることができません。ノードが復旧され、交換ドライブを使用した論理ディスクが最新の状態になった後、RAID コントローラでブート デバイスを元の値に戻す必要があります。
故障した論理ディスクを修復するには
  1. everRun 可用性コンソールのマストヘッドに表示される [リペア] ボタンをクリックします。
  2. 修復を続行するには、確認メッセージのボックスで [はい] をクリックします。

    [リペア] ボタンをクリックすると、everRun ソフトウェアはデータを他の論理ディスクにマイグレーションすることで、故障したすべてのボリュームを修復しようとします。他の論理ディスクにデータの保存に十分な空き容量がある場合、everRun ソフトウェアによる修復が正常に完了します。他の論理ディスクにデータの保存に必要な空き容量が不足している場合、everRun修復に必要な空き容量がないというアラートが ソフトウェアに表示されます。その場合、新しい論理ディスクを作成するか既存のボリュームを削除する方法で、ストレージ グループにストレージを追加する必要があります。

    データの保存に十分な空き容量がある場合、everRun ソフトウェアは故障したボリュームの再ミラーリングを自動的に行います。

修復が完了した後、RAID コントローラ ソフトウェアを使って故障した論理ディスクを削除し、新しい論理ディスクを作成します。everRun ソフトウェアが新しい論理ディスクを自動的に認識し、ディスクにデータが含まれない場合はこれをサービスに追加します。ディスクにデータが含まれる場合、ダッシュボードに「PM noden の論理ディスク n を認識できません。アクティベーションを行うか、削除する必要があります」というメッセージが表示されます。論理ディスクをアクティベートするには、「新しい論理ディスクをアクティベートする」を参照してください。

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