故障した物理マシンを復旧する

物理マシン (PM)、つまりノードの復旧は、PM がブート不可能になったり、everRun システムで PM として機能しなくなった場合に行います。状況によっては、everRun 可用性コンソールに故障した PM の状態が「アクセス不可能 (同期中/退去中)」と表示されることもあります。

PM を復旧するには、PM が実行していた everRun リリースを再インストールする必要があります。ただし、故障した PM の復旧は最初に行うソフトウェアのインストールとは異なります。復旧操作ではすべてのデータが維持されますが、/boot および root ファイル システムの再作成、everRun システム ソフトウェアの再インストール、および既存のシステムへの接続試行が行われます。(システム ソフトウェアの復旧ではなく物理的な PM ハードウェアの交換が必要な場合、「物理マシン、マザーボード、NIC、または RAID コントローラを交換する」を参照してください。)

システム ソフトウェアを再インストールするには、システムが交換ノードをプライマリ PM 上の一時的な Preboot Execution Environment (PXE) サーバから自動的にブートできるように設定します。各 PM に一番最近インストールされたソフトウェア キットの完全なコピー (everRun 可用性コンソール[アップグレード キット] ページに記載) が含まれている限り、PXE ブート インストールを使ってどちらの PM からでもそのパートナー PM の復旧を開始できます。必要な場合、交換ノードを DVD/USB インストール メディアから手動でブートすることもできます。

インストールに使用するメディアに応じて、PXE または DVD/USB インストールのいずれかの手順を使用します。

注意事項: 復旧手順を行うと、PM のホスト オペレーティング システムにインストールされている全ソフトウェアと、復旧前に入力したすべての PM 構成情報が削除されます。この手順を完了した後は、ホストレベルの全ソフトウェアを手動で再インストールして、元の設定に一致するよう PM を再構成する必要があります。
前提条件:  
  1. 復旧が必要な PM を判断します。
  2. PM にモニタとキーボードが接続されていることを確認します。
  3. 交換する PM が、イーサネット ケーブルでネットワークに接続されているか、2 台の everRun システム PM 間の距離が近い場合はもう片方の PM に直接接続されていることを確認します。イーサネット ケーブルは復旧する PM の最初の内蔵ポートに差し込むか、PM に内蔵ポートがない場合はオプションの (つまりアドオンまたは拡張) ポートに差し込みます。
  4. DVD または USB メディアを使って交換 PM にシステム ソフトウェアをインストールする場合、次のいずれかの方法で、PM が実行していたリリースのインストール ソフトウェアを取得します。

    • [アップグレード キット] ページでブート可能な USB メディアを作成します。手順は、「システム ソフトウェアの USB メディアを作成する」を参照してください。
    • Stratus 認定サービス業者からのインストール用 ISO をダウンロードします。
    • 前回インストールしたアップグレード キットから、現在の作業ディレクトリにインストール用 ISO を抽出します。これには次のようなコマンドを実行します (x.x.x.x はリリース番号、nnn はビルド番号です)。

      tar -xzvf everRun_upgrade-x.x.x.x-nnn.kit *.iso

    インストール用の ISO をダウンロードまたは抽出したら、これを DVD または USB メディアに保存するか書き込みます。「everRun ソフトウェアを入手する」を参照してください。

関連トピック

「メンテナンス モード」

「物理マシンを管理する」

「everRun 可用性コンソール」

「[物理マシン] ページ」