アップグレード キットを使用して everRun ソフトウェアをアップグレードする

このトピックでは、アップグレード キットをアップロードし、そのキットを使用して everRun ソフトウェアをアップグレードする方法を説明します。(システムのアップグレードに DVD を使用する場合、「DVD を使用して everRun をリリース 7.3.4.0 からアップグレードする」を参照してください)。オプションで一時停止を有効にしてアップグレードを制御することもできます。一時停止中のシステム検査は、システムで管理されていないサードパーティ製ツールやその他のサービスを確認したり再構成する場合に役立ちます。

注意事項: everRun システムの CentOS ホスト オペレーティング システムを、Stratus 以外のソースから更新しないでください。everRun ソフトウェアと一緒にインストールされる CentOS リリースのみを使用してください。
前提条件:
: アップグレードを行うと、システムの AVCLI ソフトウェアもアップグレードされます。ただし、リモート管理コンピュータに AVCLI がインストールされている場合、リモート コンピュータの AVCLI を手動で最新のバージョンにアップグレードする必要があります。AVCLI ソフトウェアは [Downloads (ダウンロード)] ページ (https://www.stratus.com/services-support/downloads/?tab=everrun) の [Drivers and Tools (ドライバとツール)] セクションから入手できます。リモート コンピュータに AVCLI を手動でインストールする手順については、「AVCLI コマンドの概要」を参照してください。

ソフトウェアをアップロードして評価するには

次のいずれかの方法を使用して、アップグレード キットをアップロードし、評価します。

評価の所要時間は最大 6 分です。評価に成功した場合、次のステップに進みます。

評価に失敗した場合は、ポップアップ ウィンドウが開いてエラーの原因を示すメッセージが表示されます。これらのメッセージには、リリースがサポートされない、ストレージが不足している、パーティションに問題がある、VM のシャットダウンが必要、あるいはその他のシステム アップグレードに関する情報が示されます。たとえば、システムのディスク領域が不足していてアップグレードを完了できない場合、空き容量の不足を示すメッセージに必要な容量が報告されます。評価の問題を解決するための詳しい情報は、Stratus カスタマ サービス ポータル (https://support.stratus.com)ナレッジ ベースで該当する評価エラー メッセージを検索してください。

ソフトウェアをアップグレードするには

  1. 次のいずれかの方法でアップグレードを開始します。

    システムのアップグレードが選択されたことを示す [確認] ウィンドウが開き、選択したアップグレード キットへのアップグレードの確認を求めるメッセージが表示されます。このウィンドウには、アップグレードを制御するために一時停止を有効にするチェック ボックスも表示されます。一時停止を有効にするには、[各ノードのアップグレード後に一時停止] ボックスをオンにします。一時停止を有効にする場合、ウィンドウにアップグレードのステップを示す図が表示され、ここで一時停止を (もう一度) 有効にすることができます。

  2. [はい] をクリックしてアップグレードを続行します。

    アップグレードが開始されます。一時停止を有効にした場合、アップグレードのステップを示す図に、アップグレードの現在の状態が表示されます。アップグレードが一時停止された場合、続行するには [最終処理] をクリックする必要があります。

ノードがアップグレードされた後、もう片方のノードをアップグレードするまでは、2 つのノードで異なるバージョンのソフトウェアが実行されています。この間、マストヘッドに「システムは次の状態で稼働中: バージョン不一致」というメッセージが表示されます。

: everRun リリース 7.5.0.5 にアップグレードした後、実行中の全 VM をシャットダウンしてから再起動し、リリース 7.5.0.5 で利用可能な VM の機能やパフォーマンスの改善点を有効にしてください。これはアップグレードの直後に行う必要はありませんが、VM でリリース 7.5.0.5 のすべての機能を有効にするには、VM のシャットダウンと再起動が必要条件となります。VM のシャットダウンと再起動の詳細については、「仮想マシンの運用を管理する」を参照してください。

関連トピック

「[アップグレード キット] ページ」

「AVCLI コマンドの説明」 (「キット情報」を参照)

「everRun 可用性コンソール」

「everRun 可用性コンソールを使用する」