アップグレード キットを使用して everRun ソフトウェアをアップグレードする
このトピックでは、アップグレード キットをアップロードし、そのキットを使用して everRun ソフトウェアをアップグレードする方法を説明します。(システムのアップグレードに DVD を使用する場合、「DVD を使用して everRun をリリース 7.3.4.0 からアップグレードする」を参照してください)。オプションで一時停止を有効にしてアップグレードを制御することもできます。一時停止中のシステム検査は、システムで管理されていないサードパーティ製ツールやその他のサービスを確認したり再構成する場合に役立ちます。
注意事項: everRun システムの CentOS ホスト オペレーティング システムを、Stratus 以外のソースから更新しないでください。everRun ソフトウェアと一緒にインストールされる CentOS リリースのみを使用してください。
前提条件:
- ソフトウェアをアップグレードする前に、すべての PM と VM が正常な稼働状態になければなりません。アップグレードを開始する前に、everRun 可用性コンソールで PM または VM の問題を示すアラートが発生していないことを確認してください。
- ソフトウェアのアップグレードを行う前にすべての VCD および USB メディアを VM から取り出してください。VCD または USB メディアが VM に接続されたままの場合、システムがアップグレード プロセスのために VM をマイグレーションして PM をメンテナンス モードに切り替えることはできません。
- システムがアップグレード キットの要件を満たしていることを確認するには、次の手順に従って [評価] ボタンまたは AVCLI の 「kit-qualify」 コマンドを使用します。
ソフトウェアをアップロードして評価するには
次のいずれかの方法を使用して、アップグレード キットをアップロードし、評価します。
[アップグレード キット] ページ
- everRun 可用性コンソールの左側のナビゲーション パネルで [アップグレード キット] をクリックします。
- [アップグレード キット] ページでマストヘッドの下にある [キットの追加] ボタンをクリックして、everRun - キットのアップロード ウィザードを開きます。
- everRun - キットのアップロード ウィザード ダイアログ ボックスで、Google Chrome の場合は [ファイルの選択]、Firefox または Internet Explorer の場合は [参照] をクリックしてから、.kit ファイルを参照して選択します。
- .kit ファイルを選択した後、[アップロード]、[インポート]、または [完了] をクリックします (実行される機能は同じです)。ファイルをアップロードする間、「ファイルをアップロードしています (ウィザードを閉じないでください)」というメッセージが表示されます。アップロードの所要時間は、ローカルに保存されているファイルで最大 2 分間、ネットワーク経由で保存されているファイルの場合は 10 分以上かかることがあります。アップロードに失敗した場合、ウィザードに「ファイルのアップロードに失敗しました。」というメッセージが表示されます。
-
アップロードが完了すると、ウィザードが閉じて [アップグレード キット] ページにアップグレード キットの状態とバージョン番号が表示されます。また、[キットの追加] ボタンに加え、[評価]、[アップグレード]、および [削除] ボタンも表示されます。
- 複数のアップグレード キットが読み込まれている場合、どれを使用するか選択してください。
- [評価] をクリックして、システムがアップグレード キットの要件を満たしているかどうかを確認します。(この手順は推奨しますが、必須ではありません。)
AVCLI コマンド
- avcli kit-add コマンドを実行してアップグレード キットを追加します。
- avcli kit-qualify コマンドを実行してアップグレード キットを評価します。(この手順は推奨しますが、必須ではありません。)
評価の所要時間は最大 6 分です。評価に成功した場合、次のステップに進みます。
評価に失敗した場合は、ポップアップ ウィンドウが開いてエラーの原因を示すメッセージが表示されます。これらのメッセージには、リリースがサポートされない、ストレージが不足している、パーティションに問題がある、VM のシャットダウンが必要、あるいはその他のシステム アップグレードに関する情報が示されます。たとえば、システムのディスク領域が不足していてアップグレードを完了できない場合、空き容量の不足を示すメッセージに必要な容量が報告されます。評価の問題を解決するための詳しい情報は、Stratus カスタマ サービス ポータル (https://support.stratus.com) のナレッジ ベースで該当する評価エラー メッセージを検索してください。
ソフトウェアをアップグレードするには
-
次のいずれかの方法でアップグレードを開始します。
- [アップグレード キット] ページで [アップグレード] をクリックします。
- avcli kit-upgrade コマンドを実行します。
システムのアップグレードが選択されたことを示す [確認] ウィンドウが開き、選択したアップグレード キットへのアップグレードの確認を求めるメッセージが表示されます。このウィンドウには、アップグレードを制御するために一時停止を有効にするチェック ボックスも表示されます。一時停止を有効にするには、[各ノードのアップグレード後に一時停止] ボックスをオンにします。一時停止を有効にする場合、ウィンドウにアップグレードのステップを示す図が表示され、ここで一時停止を (もう一度) 有効にすることができます。
-
[はい] をクリックしてアップグレードを続行します。
アップグレードが開始されます。一時停止を有効にした場合、アップグレードのステップを示す図に、アップグレードの現在の状態が表示されます。アップグレードが一時停止された場合、続行するには [最終処理] をクリックする必要があります。
ノードがアップグレードされた後、もう片方のノードをアップグレードするまでは、2 つのノードで異なるバージョンのソフトウェアが実行されています。この間、マストヘッドに「システムは次の状態で稼働中: バージョン不一致」というメッセージが表示されます。
注: everRun リリース 7.5.0.5 にアップグレードした後、実行中の全 VM をシャットダウンしてから再起動し、リリース 7.5.0.5 で利用可能な VM の機能やパフォーマンスの改善点を有効にしてください。これはアップグレードの直後に行う必要はありませんが、VM でリリース 7.5.0.5 のすべての機能を有効にするには、VM のシャットダウンと再起動が必要条件となります。VM のシャットダウンと再起動の詳細については、
「仮想マシンの運用を管理する」を参照してください。