1 台目の PM にソフトウェアをインストールする
このトピックでは、1 台目の物理マシン (PM) である node0 に初めて everRun ソフトウェアをインストールする手順を説明します。
1 台目の PM に初めてソフトウェアをインストールするには
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1 台目の PM に電源が入っていない場合は電源を投入します。ブート可能なメディアを挿入するか、ISO イメージをマウントします。
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システムの電源がオンになったらファームウェア (BIOS または UEFI) セットアップ ユーティリティに入って必須およびオプションの設定を構成します。「ファームウェア セットアップ ユーティリティで設定を構成する」を参照してください。
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インストール ソフトウェアが読み込まれると、ウェルカム画面 [Welcome to everRun release_number] が開き、キーボード マップの値とその他のオプションが表示されます。オプションのリストのすぐ下にオプションを選択するためのキーの説明が表示され、その下にヘルプ テキスト (BIOS モード) が表示されます。矢印キーを使って次のいずれかのオプションを選択します。
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The country keyboard map for the installation (国に適したキーボード マップ) — 矢印キーで適切な値を 1つ選択し、Enter キーを押します。
注: 異なる言語のキーボード マップを設定する必要がある場合、「キーボードをマッピングする」を参照してください。国 BIOS モードの値 UEFI モードの値 keyboard map = (BIOS)
「キーボードマップ」keymap = (UEFI)
「キーマップ」中国
China 中国 なし ドイツ
Germany
Deutschland de 日本
Japan 日本 jp106 米国 (デフォルト) U.S.A. U.S.A. us -
Troubleshooting Utilities (トラブルシューティング ユーティリティ) (BIOS ファームウェアのインストールのみ) — このオプションを選択すると、トラブルシューティングの画面 [Troubleshooting everRun release_number] が表示されます。矢印キーを使って次のいずれかのタスクを選択します。
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Rescue the installed system (インストール済みシステムのレスキュー) — レスキュー モードでブートします。
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Boot from the local disk drive (ローカル ディスク ドライブからブートする) (デフォルト) — ローカル ディスク ドライブからブートします。
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Memory test (メモリ テスト) — メモリ テストを実行します。
- Return to the Installer main menu (インストーラのメイン メニューに戻る) — [Welcome (ウェルカム)] ウィンドウに戻ります。
ウィンドウの一番下に、トラブルシューティングの選択肢を示すヘルプ テキストが表示されます。システムは選択されたタスクを実行します。このインストールのトピックでは残りのステップについては省略します。
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国のキーボード マップのオプションを選択した場合は、続けて次のステップを行ってください。
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[Install or Recover (keymap) everRun release_number ((キーマップ) everRun <リリース番号> のインストールまたはリカバリ)] ウィンドウに、「インストールのオプション」に示されているオプションのリストが表示されます。リストのすぐ下に、オプションを選択するためのキーの説明が表示されます。BIOS モードでは、キーの説明の下にヘルプ テキストが表示されます。
このウィンドウで、初期インストールの実行方法を次から選択します。
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Method 1 (方法 1) — ユーザ インタフェースを使ってインストールします。この方法はインストール処理に慣れておらず、プロンプトが表示される GUI ベースの操作手順を好むユーザに適しています。
- Method 2 (方法 2) — コマンド ラインを使ってインストールします。この方法ではインストール処理を自動化できます。前もって IP の設定を入力しておき、ユーザ操作なしでインストール処理を実行できます。この方法は、ソフトウェアを再インストールする必要があり、すべての IP 設定が事前にわかっている場合は特に便利です。
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ユーザ インタフェースを使用する場合、いつでも Tab キー (BIOS モード) または E キー (UEFI モード) を押してコマンド ラインを表示し、編集することが可能です (「方法 2: コマンド ラインを使ってインストールする」を参照)。
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[Install or Recover (keymap) everRun release_number ((キーマップ) everRun <リリース番号> のインストールまたはリカバリ)] ウィンドウで、矢印キーまたは強調表示された文字を使ってインストールのオプションを選択します。
Stratus では、初回インストールの場合は [Verify medium and Install (メディアを検証してインストール)] を選択することを推奨します。このオプションは、ソフトウェアをインストールする前にインストール メディアの検証を行うため、インストール処理に 5 分ほど長くかかります。検証を選択すると、システムに checking: nnn.n% およびその他のさまざまなメッセージが表示されます。成功した場合はインストールが続行します。検証に失敗した場合、インストールは停止します。1 度検証を行ったメディアを再検証する必要はありません。メディアの検証を行わない場合、[Install everRun, Create a new system (everRun のインストール、新しいシステムの作成)] を選択します。
インストールのオプションを選択したら、Enter キーを押します。インストールは次のように処理を続けます。
- BIOS モード — 画面に数多くのメッセージが表示され、場合によっては若干の遅延が発生します。
- UEFI モード — 画面が数秒間空白になった後、メッセージが表示されます。
注:いずれかのディスクに以前インストールしたデータが含まれる場合、次を含む各種のメッセージが表示されてシステムがリブートします (以前インストールしたデータを含むディスクがない場合はインストールが続行します)。
DISKS WERE WIPED.REBOOTING TO RESTART THE INSTALLER.
(ディスクがワイプされました。インストーラを再起動するためリブートしています.)
Rebooting because disks XXX were erased.
(ディスクXXX が消去されたためリブートしています.)リブートが完了すると、ブート メニューが再び表示され、もう一度 [Method 1] と [Method 2] のどちらかを選択する必要があります (上記のステップ 4)。
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[Select interface for private Physical Machine connection (プライベート物理マシンに接続するインタフェースの選択)] ダイアログ ボックスが開き、ここでプライベート ネットワーク (priv0) 用に物理インタフェースを選択することができます。デフォルトでは最初の内蔵ポート em1 が選択されています。必要な場合は矢印キーを使って別のポートに移動します。スペース バーを押してインタフェースを選択し、次に Tab キーを押して [OK] に移動します。この操作で選択内容を保存してインストールを続行します。
注:- 使用するポートを判断できない場合、矢印キーでいずれかのポートを選択して [Identify (識別)] ボタンをクリックします。すると選択したポートの LED が 30 秒間点滅し、ポートの位置を確認できます。LED はネットワークのアクティビティを示すために点滅する場合もあるので、Stratus では、識別プロセスではケーブルを抜いておくよう推奨します。識別が完了したら、直ちにケーブルを差し込み直します。
- システムに内蔵ポートがない場合、代わりに最初のオプションのインタフェースを選択します。
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[Select interface for managing the system (ibiz0) (システムを管理するインタフェースの選択 (ibiz0))] ダイアログ ボックスが開き、管理ネットワークに利用できる物理インタフェースのリストが表示されます。2 番目の内蔵ポート em2 が選択されていない場合は矢印キーを使ってこのポートに移動します。スペース バーを押して選択し、次に Tab キーを押して [OK] に移動します。この操作で選択内容を保存してインストールを続行します。あるいは、矢印キーを使って [Back (戻る)] に移動し、前の画面に戻ることもできます。
注: システムに内蔵ポートが 1 つだけある場合、最初のオプションのインタフェースを選択します。システムに内蔵ポートがない場合、2 番目のオプションのインタフェースを選択します。 -
[Select the method to configure ibiz0 (ibiz0 を構成する方法の選択)] ダイアログ ボックスが開きます。ここでは node0 の管理ネットワークを動的な IP 構成と静的な IP 構成のどちらかに設定できます。通常は ibiz0 を静的な IP 構成として構成します。矢印キーまたは Tab キーを使用して、次のいずれかのオプションに移動します。
- Automatic configuration via DHCP (DHCP による自動構成) — ibiz0 を動的な IP 構成として構成するにはこのオプションを選択します。スペース バーを押してオプションを選択してから、F12 キーを押して選択内容を保存します。
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Manual configuration via DHCP (DHCP による手動構成) — ibiz0 を静的な IP 構成として構成するにはこのオプションを選択します。スペース バーを押してオプションを選択してから、F12 キーを押して選択内容を保存します。[Configure em2 (em2 の構成)] ダイアログ ボックスが表示されます。このダイアログ ボックスに入力する情報については、ネットワーク管理者に問い合わせてください。次の情報を入力します。
- IPv4 address (IPv4 アドレス)
- Netmask (ネットマスク)
- Default gateway address (デフォルト ゲートウェイ アドレス)
- Domain name server address (ドメイン名サーバ アドレス)
値が正しくない場合、ウィンドウにエラー メッセージが表示されます。
情報を入力した後、F12 キーを押します。
[Confirm Configuration (構成の確認)] ダイアログ ボックスが表示されます。矢印キーまたは Tab キーを使用して、表示されている値を使用するには [OK] に移動します。前のダイアログ ボックスに戻って選択内容を変更するには [Back (戻る)] に移動します。
注: 入力した情報が無効な場合、有効な情報が入力されるまで同じダイアログ ボックスが再表示されます。
コマンド ラインから [Install or Recover (インストールまたはリストア)] ウィンドウに戻るには、Escape (Esc) キーを押します。
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コマンド ラインを表示して編集するには、Tab キー (BIOS モード) または E キー (UEFI モード) を押します。
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次のいずれかの値を入力してプライベート ネットワーク (priv0) の値を設定します。
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最初の内蔵インタフェースを使用する場合
priv0=em1
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デフォルトのインタフェースを自動で選択する場合
priv0=auto
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MAC アドレスをもつインタフェースを使用する場合
priv0=AA-BB-CC-DD-EE-FF または priv0=AABBCCDDEEFF
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次のいずれかの値を入力して管理ネットワーク (ibiz0) の値を設定します。
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BOOTP で 2 番目の内蔵インタフェースを使用するには、次を入力します。
ibiz0=em2:bootp
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インタフェースを自動的に選択して DHCP を使用するには、次を入力します。
ibiz0=auto:dhcp
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静的な構成の IP アドレス 10.83.51.116、ネットマスク 255.255.0.0、デフォルト ゲートウェイ 10.83.0.1、および 2 つの DNS サーバ 134.111.24.254 と 134.111.18.14 をそれぞれ使用するには、次を入力します。
ibiz0=em2:10.83.51.116/16:10.83.0.1:134.111.24.254,134.111.18.14
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システム管理者にデフォルト インタフェースの構成のクエリを行うには、次を入力します。
ibiz0=auto
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- コマンド ラインに値を入力したら、Enter キーを押します。
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いずれかのディスクに以前インストールしたデータが含まれる場合、次を含む各種のメッセージが表示されてシステムがリブートします (以前インストールしたデータを含むディスクがない場合はインストールが次のステップに進みます)。
DISKS WERE WIPED.REBOOTING TO RESTART THE INSTALLER.
(ディスクがワイプされました。インストーラを再起動するためリブートしています.)
Rebooting because disks XXX were erased.
(ディスクXXX が消去されたためリブートしています.)リブートが完了すると、ブート メニューが再び表示され、もう一度 [Method 1] と [Method 2] のどちらかを選択する必要があります (上記のステップ 4)。
- これ以降はプロンプトの表示なしでインストール処理が続行されます。1 台目の PM がリブートするまで操作は必要ありません。リブートしたら、次を行います。
- ブート可能なメディアを取り出すか、ISO イメージをアンマウントします。
- IP アドレスを動的に取得するよう構成してある場合、「管理 IP アドレスを記録する」の説明に従って、その IP アドレスを記録します。
- 「everRun ソフトウェアをインストールする」の次の手順を実行します。