新しい仮想マシンを作成する
新しい仮想マシン (VM) を作成して、everRun システムにゲスト オペレーティング システムをインストールします。(既存の VM または物理マシン (PM) をマイグレーションすることもできます。説明は「仮想マシンを作成/マイグレーションする」を参照してください。)
[仮想マシン] ページの [作成] をクリックして、VM 作成ウィザードを起動します。ウィザードに VM のリソース割り当てのプロセスが順を追って表示されます。
前提条件:
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「仮想マシンのリソースを計画する
」のリストを参照し、VM への CPU、メモリ、ストレージ、およびネットワーク リソースの割り当てに関する前提条件と考慮事項を確認します。
- VM をブートするソースとして、リモートの ISO またはブート可能な仮想 CD (VCD) を選択できます。リモート ISO の場合、レポジトリの URL またはパス名が必要です。また、共有ネットワーク ドライブ上のリモート ISO の場合は、ユーザ名とパスワードが必要となります。Windows または Linux インストール メディアのブート可能な VCD が必要な場合、「仮想 CD を作成する」の説明を参照して作成してください。ブート可能な VCD は単一の CD または DVD でなければなりません。複数の CD または DVD はサポートされていません。
- everRun システムの両方の PM がオンラインになっていることを確認します。そうでない場合、システムが VM を正しく作成できません。
新しい VM を作成するには
- [物理マシン] ページ (「[物理マシン] ページ」を参照) で、両方の PM が "実行中" の状態にあり、どちらの PM もメンテナンス モードではなく、同期も行われていないことを確認します。
- [仮想マシン] ページ (「[仮想マシン] ページ」を参照) で、[作成] をクリックして VM 作成ウィザードを開きます。
- [名前、説明、保護および OS] ページで、次を行います。
- VM に everRun 可用性コンソールで表示される [名前] を入力し、オプションで [説明] を入力します。
- VM で使用する保護のレベルを選択します。
- 高可用性 (HA) — 基本的なフェールオーバーと復旧機能を提供し、発生した障害によっては復旧に (自動の) VM リブートが必要です。HA は、ある程度のダウンタイムが許容され、FT が提供する高レベルのダウンタイム保護を必要としないアプリケーションに使用してください。
- フォールト トレラント (FT) — 2 台の物理マシンで実行される VM に冗長な環境を作成することにより、アプリケーションを透過的に保護します。FT は、HA で提供される以上のダウンタイム保護を必要とするアプリケーションに使用します。
保護のレベルの詳細については、「運用モード」を参照してください。
- [ブートのソース] で、ブート ソースとして次のいずれかを選択します。
- VCD — ブート ソースは VCD です。
- Windows 共有経由のリモート ISO (CIFS/SMB) — ブート ソースは共有ネットワーク ドライブ上のリモート ISO ファイルです。[ユーザ名] と [パスワード] に値を入力する必要があります。[レポジトリ] に、「//iso_url/path_to_ISO_folder」という形式で値を入力します。
- NFS 経由のリモート ISO — ブート ソースは NFS 経由でアクセスする ISO ファイルです。[レポジトリ] に、「//iso_url/path_to_ISO_folder」という形式で値を入力します。
ISO ソースの場合、選択した ISO ファイルのフル パス名が [ISO URL] に表示されます。表示された ISO URL を編集することはできません。
- [次へ] をクリックします。
- [VCPU とメモリ] ページで次を行います。
- VM に割り当てる VCPU の数とメモリの容量を指定します。詳細については、「仮想マシンの vCPU を計画する」および「仮想マシンのメモリを計画する」を参照してください。
- 該当する場合、[コンソールのキーボード レイアウト] を選択して国に適したキーボード タイプを設定します。
- [次へ] をクリックします。
- [ボリューム] ページで次を行います。
- everRun 可用性コンソールに表示されるブート ボリュームの [名前] を入力します。
『 作成するボリュームのコンテナ サイズとボリューム サイズをギガバイト (GB) 単位で入力します。 コンテナ サイズは、スナップショットを保存する追加の容量を含む、ボリュームの合計サイズです。ボリューム サイズは、コンテナのうち、ゲスト オペレーティング システムで利用できる部分です。ストレージの割り当てに関する詳細は、 「ボリューム コンテナのサイズを決定する」および「仮想マシンのストレージを計画する」を参照してください。
- ディスク イメージ のフォーマットを次から選択します。
- RAW — raw ディスク フォーマット。
- QCOW2 — QEMU Copy On Write (QCOW2) フォーマット。スナップショット機能に対応しています。
ボリュームを作成する [ストレージ グループ] を選択し、該当する場合は [セクター サイズ] を選択します。
作成するボリュームのセクター サイズがサポートされるストレージ グループを必ず選択してください (「仮想マシンのストレージを計画する」を参照)。ブート ボリュームのセクター サイズは 512B でなければなりません。セクター サイズを 4K または 512B に指定できるのはデータ ディスクのみです。
- 必要に応じて、[新しいボリュームの追加] をクリックして各ボリュームのパラメータを指定し、追加のデータ ボリュームを作成します。(VM を作成した後、仮想マシンの再プロビジョニング ウィザードを使用してボリュームを追加することもできます。詳細については、「仮想マシンのボリュームを作成する」を参照してください。)
- [次へ] をクリックします。
- [ネットワーク] ページで、この VM に接続する共有ネットワークを選択します。詳細については、「仮想マシンのネットワークを計画する」を参照してください。続行するには [次へ] をクリックします。
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[作成サマリ] ページで次を行います。
- 作成サマリの内容を確認します。変更が必要な場合、[戻る] をクリックします。
- コンソール セッションの自動開始を避け、ソフトウェアのインストール処理をモニタリングできるようにするには、[コンソールの起動] の選択を解除します。
- VM のプロビジョニング内容を受け入れてソフトウェアのインストールを開始するには、[完了] をクリックします。
- 必要に応じて、VM コンソール セッションでオペレーティング システムのインストールの進行状況を確認したり、任意のプロンプトに応答できます。
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オペレーティング システムをインストールした後、稼動時に必要となる追加のリソースとソフトウェアを構成します。詳細については次を参照してください。
注意事項: インストール処理が完了した後、最後のリブートを実行する前にプライマリ PM で障害が生じたり VM がクラッシュした場合、VM のインストールを再開しなければならないことがあります。