構成を作成する
一般的な everRun システム
一般的な構成において PM 間の物理的な距離は 1 本の A-Link ネットワーク ケーブルの長さによって制限されます。これは約 33 ft (10m) です。物理的な環境と周囲の電気ノイズを考慮に入れると、この距離は大幅に短くなることもあります。
クォーラム サーバのある SplitSite 構成
正しく計画された SplitSite 構成は、2 箇所にある 2 つのノードと、3 つ目の箇所でクォーラム サービスを実行する 3 台目のコンピュータとで構成されています。SplitSite 構成内には単一障害点が存在しないよう、これら 3 台すべてのコンピュータが適切なネットワーク スイッチ機器でネットワーク化されています。次の図はそのような構成の例です。ここではサイト A に node0、サイト B に node1、そしてサイト C にクォーラム サーバがあります。
- 各 A-Link は、スイッチ A とスイッチ B の間に構成された独自の VLAN に接続されます。
- この図では便宜上 DNS サーバとゲートウェイは省略されていますが、SplitSite 構成には DNS サーバへの接続と、ネットワーク故障に備えてゲートウェイを含めなければなりません。
- 最大限の保護を確保するため、各サイトに冗長スイッチをインストールしますが、図にはこれらのスイッチが表示されていません。図に示す構成では、サイト A とサイト B の "それぞれに" 2 つのスイッチを含める必要があります。A-Link がその一方のスイッチを経由し、ビジネス ネットワークはもう片方のスイッチを経由します。可能であれば、短時間の停電による障害を回避できるよう、各スイッチに異なる回線からの電源を供給するか、UPS を使用してください。
SplitSite VLAN の要件
スイッチ A とスイッチ B 間の A-Link 接続にはスイッチ上の VLAN 構成が必要となります。A-Link トラフィックはルーティングが不可能で、接続は 1 本の長いネットワークをエミュレートする必要があります。各 A-Link はその独自の VLAN 上で隔離されていなければなりません。
スイッチ機器間に VLAN を作成できない場合、イーサネットツーファイバのメディア コンバータを使用して 2 台の PM 間にさらに長いファイバー接続を作成できます。ただし、2 つの A-Link ファイバ接続を同じ物理的な導管には通さないでください。そうすると単一障害点が作成されます。
さらに、クォーラム サービス コンピュータは node0 と node1 のどちらともスイッチを共有できません。これは、スイッチの共有により単一障害点が作成されるためです。
A-Link およびクォーラム接続の遅延の要件に関する詳細については、「ネットワークの要件を満たす」を参照してください。
初期インストールから SplitSite 構成の完了まで
一般的なシステムが正常に作動するようになったら、SplitSite 構成を作成します。
- まだ行っていない場合、「SplitSite 構成を作成する」のすべてのセクションを通読します。
- クォーラム コンピュータをインストールしてクォーラム サーバを有効にします。次に記載されているすべての情報に従ってください。
- クォーラム サーバが両方のノードにアクセスできることを確認します。
- 1 つのノードを正常にシャットダウンします。「物理マシンをシャットダウンする」を参照してください。
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シャットダウンしたノードを離れたサイトに移します。
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インフラストラクチャを接続します。上にある SplitSite 構成の図は、次を含む接続を示しています。
- priv0 接続
- ibiz0 接続
- 2 つ目の A-Link 接続
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電源をオンにしてノードを (再) 接続します。
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構成を確認します。以下のことを確かめてください。
- 共有ネットワークが正しくペアリングされること — everRun 可用性コンソールで [ネットワーク] ページに移動して、すべてのネットワークの状態が緑のチェックマークになっていることを確認します。必要に応じて、インフラストラクチャの問題のトラブルシューティングを行います。
- クォーラム接続が再確立されること — コンソールで [基本設定]、[クォーラム サーバ] の順にクリックして [クォーラム サーバ] ページに移動します。クォーラム サーバの状態が緑のチェックマークになっていることを確認します。必要に応じて、インフラストラクチャの問題のトラブルシューティングを行います。
- プライマリ ノードが node0 から node1 へ移行でき、コンソールが両方の構成で接続できること — 各ノードをメンテナンス モードにします (「メンテナンス モード」を参照)。
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VM を (再) 接続する — VM をノード間でマイグレーションします (「物理マシンまたは仮想マシンをシステムにマイグレーションする」を参照)。VM ネットワークの正しいネットワーク フェールオーバーを確認します。
- ネットワークのステータスを評価してイーサネット フェイルオーバーを検証します (「[ネットワーク] ページ」を参照)。