新しい仮想マシンを作成する

新しい仮想マシン (VM) を作成して、everRun システムにゲスト オペレーティング システムをインストールします。(既存の VM または物理マシン (PM) をマイグレーションすることもできます。説明は、「仮想マシンを作成/マイグレーションする」を参照してください。)

[仮想マシン] ページの [作成] をクリックして、VM 作成ウィザードを起動します。ウィザードに VM のリソース割り当てのプロセスが順を追って表示されます。

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Windows Server 2003 VM を作成する必要がある場合、「新しい Windows Server 2003 仮想マシンを作成する」を参照してください。Windows Server 2003 VM を作成するには、上記と異なる手順を実行する必要があります。
前提条件:  

新しい VM を作成するには

  1. [仮想マシン] ページ (「[仮想マシン] ページ」を参照) で、[作成] をクリックして VM 作成ウィザードを開きます。
  2. [名前、説明、保護および OS] ページで、次を行います。
    1. VM に everRun 可用性コンソールで表示される [名前] を入力し、オプションで [説明] を入力します。

      VM 名は、以下の要件を満たす必要があります。

      • VM 名は単語または数字で始める必要があり、名前に特殊文字 (たとえば #、%、または $) を含めることはできません。
      • VM 名に Zombie- や migrating- などのハイフン付きのプレフィックスは使用できません。
      • VM 名には最大 85 文字を使用できます。
    2. VM で使用する保護のレベルを選択します。
      • フォールト トレラント (FT) — 2 台の物理マシンで実行される VM に冗長な環境を作成することにより、アプリケーションを透過的に保護します。FT は、HA で提供される以上のダウンタイム保護を必要とするアプリケーションに使用します。
      • 高可用性 (HA) — 基本的なフェールオーバーと復旧機能を提供し、発生した障害によっては復旧に (自動の) VM リブートが必要です。HA は、ある程度のダウンタイムが許容され、FT が提供する高レベルのダウンタイム保護を必要としないアプリケーションに使用してください。

      保護のレベルの詳細については、「運用モード」を参照してください。

    3. [ブート インタフェース] に次のいずれかを選択します。

      • BIOS — Basic Input/Output System

      • UEFI — Unified Extensible Firmware Interface

      :  
      1. 選択した [ブート インタフェース] がゲスト オペレーティング システムでサポートされていることを確認します。そうでない場合、ゲスト オペレーティング システムを正しくブートできません。everRun システムでサポートされているゲスト オペレーティング システムとブート インタフェースのリストは、「対応しているゲスト オペレーティング システム」を参照してください。
      2. [ブート インタフェース] を設定できるのは VM の作成時のみです。後で設定を変更することはできません。
    4. [ブートのソース] で、ブート ソースとして次のいずれかを選択します。
      • VCD — ブート ソースは VCD です。プルダウン メニューからソースを選択します。
      • Windows 共有経由のリモート ISO (CIFS/SMB) — ブート ソースは共有ネットワーク ドライブ上のリモート ISO ファイルです。[ユーザ名][パスワード] に値を入力する必要があります。[レポジトリ] に、「\\<マシンの URL>\<共有名>」の形式で値を入力します (例: \\192.168.1.34\MyISO_Folder)。
      • NFS 経由のリモート ISO — ブート ソースは NFS 経由でアクセスする ISO ファイルです。[レポジトリ] に、リモート システムの URL を「nnn.nnn.nnn.nnn」の形式で入力します (http://https:// は含めません)。

      利用可能な ISO レポジトリのリストを表示するには、[ISO のリスト] をクリックして ISO ファイルを選択します。選択した ISO ファイルの完全パス名が [レポジトリ] の下に表示されます。表示された ISO URL を編集することはできません。

    5. [次へ] をクリックします。
  3. [vCPU とメモリ] ページで次を行います。
    1. VM に割り当てる vCPU の数とメモリの容量を指定します。詳細については、「仮想マシンの vCPU を計画する」および「仮想マシンのメモリを計画する」を参照してください。
    2. [次へ] をクリックします。
  4. [ボリューム] ページで次を行います。
    1. everRun 可用性コンソールに表示されるブート ボリュームの [名前] を入力します。
    2. 作成するボリュームの [コンテナ サイズ][ボリューム サイズ] をギガバイト (GB) 単位で入力します。コンテナ サイズは、スナップショットを保存する追加の容量を含む、ボリュームの合計サイズです。ボリューム サイズは、コンテナのうち、ゲスト オペレーティング システムで利用できる部分です。ストレージ割り当ての詳細については、「ボリューム コンテナのサイズを決定する」および「仮想マシンのストレージを計画する」を参照してください。

    3. ディスク イメージ のフォーマットを次から選択します。
      • RAW — raw ディスク フォーマット
      • QCOW2 — QEMU Copy On Write (QCOW2) フォーマット、スナップショットをサポートします
    4. ボリュームを作成する [ストレージ グループ] を選択し、該当する場合は [セクター サイズ] を選択します。

      作成するボリュームのセクター サイズがサポートされるストレージ グループを必ず選択してください (「仮想マシンのストレージを計画する」を参照)。ブート ボリュームのセクター サイズは 512B でなければなりません。セクター サイズを 4K または 512B に指定できるのはデータ ディスクのみです。

    5. 必要に応じて、[新しいボリュームの追加] をクリックして各ボリュームのパラメータを指定し、追加のデータ ボリュームを作成します。(VM を作成した後、仮想マシンの再プロビジョニング ウィザードを使用してボリュームを追加することもできます。詳細については、「仮想マシンのボリュームを作成する」を参照してください。)
    6. [次へ] をクリックします。
  5. [ネットワーク] ページで、VM に接続する共有ネットワークを選択します (詳細については、「仮想マシンのネットワークを計画する」を参照してください)。ネットワークを有効化や無効化して、MAC アドレスを指定することもできます。続行するには [次へ] をクリックします。
  6. [作成サマリ] ページで次を行います。

    1. 作成サマリの内容を確認します。変更が必要な場合、[戻る] をクリックします。
    2. コンソール セッションの自動開始を避け、ソフトウェアのインストール処理をモニタリングできるようにするには、[コンソールの起動] の選択を解除します。
    3. VM のプロビジョニング内容を受け入れてソフトウェアのインストールを開始するには、[完了] をクリックします。

    VM 作成ウィザードに作成の進捗状況が表示され、状況に応じてコンソール ウィンドウが開きます。コンソール ウィンドウが開く際、コンソールが VM に接続するのに 1 分ほどかかることがあります。

  7. Windows ベースの VM では、VM コンソールが開いたら、コンソール ウィンドウ内をクリックし、VCD またはリモート ISO から Windows セットアップを実行するために任意のキーを押す準備をしてください。

    Press any key to boot from CD or DVD...

    UEFI ブート タイプの Windows ベースの VM では、1 ~ 2 秒以内にキーを押す必要があります。そうでないと、[UEFI Interactive Shell (UEFI インタラクティブ シェル)] が表示されます。その場合には、次のように Windows セットアップを実行することができます。

    1. [UEFI Interactive Shell (UEFI インタラクティブ シェル)] で、Shell> プロンプトに「exit」と入力して Enter キーを押します。

      Shell> exit
    2. 矢印キーを使用して [Continue (続行)] を選択し、Enter キーを押します。

      Select Language
      Device Manager
      Boot Manager
      Boot Maintenance Manager
      Continue
      Reset
    3. VM が再起動したら、任意のキーを押して、VCD またはリモート ISO から Windows セットアップを実行します。

      Press any key to boot from CD or DVD...
    4. 任意のキーを押すタイミングが合わず [UEFI Interactive Shell (UEFI インタラクティブ シェル)] が再び表示された場合は、ステップ a ~ c を繰り返します。
  8. 必要に応じて、VM コンソール セッションでオペレーティング システムのインストールの進行状況を確認したり (必要な場合はブラウザでポップアップを許可してください)、任意のプロンプトに応答できます。
  9. オペレーティング システムをインストールした後、稼動時に必要となる追加のリソースとソフトウェアを構成します。詳細については次を参照してください。
注意事項: インストール処理が完了した後、最後のリブートを実行する前にプライマリ PM で障害が生じたり VM がクラッシュした場合、VM のインストールを再開しなければならないことがあります。

次のいずれかのインストールが中断した場合、VM がリブートしないことがあります。