Avance ユニットを everRun 7.x システムに変換する
Avance ユニットを everRun システムに変換して、Avance ユニットとその仮想マシン (VM) の everRun 7.x ソフトウェアへのインプレース マイグレーションを実行します。
Avance ユニットを変換するには、Avance ユニットの 1 台の物理マシン (PM)、つまり "ノード" をシャットダウンして、そのノードに everRun ソフトウェアをインストールします。P2V クライアントを使用して、各 VM を Avance ノードから everRun ノードにネットワークを使って転送します。その後、残りのノードに everRun ソフトウェアをインストールします。
- 最良の結果を得るには、Stratus 認定サービス業者に連絡し、Avance ユニットからのアップグレードの評価と実行に関するヘルプを依頼してください。
- Avance システムを everRun システムに変換する前に、「物理マシンのシステム要件」および「対応しているゲスト オペレーティング システム」を参照し、お使いの PM と VM がサポートされることを確認します。
- Avance ユニットを変換する計画を立てるには、次の情報を参照してください。
Avance ユニットから everRun システムへのマイグレーションまたは変換を行う際の考慮事項について説明しています。
everRun ソフトウェアのインストール手順の概要を説明しています。
「物理マシンまたは仮想マシンをシステムにマイグレーションする」
P2V クライアントを使用して VM を別のシステムにマイグレーションする方法を説明しています。また、VM が everRun システムで正しく機能するように、VM をマイグレーションする前にゲスト オペレーティング システムで行う必要のある、いくつかの手順についても説明しています。
- Avance ユニットと VM をバックアップします。
- everRun ISO ファイルを [Downloads (ダウンロード)] ページ (https://www.stratus.com/services-support/downloads/?tab=everrun) からダウンロードします。
- P2V クライアントの ISO ファイルを、同じサポート ページの [Drivers and Tools (ドライバとツール)] セクションからダウンロードします。
- everRun ISO ファイルを物理 DVD に書き込みます。この DVD は、システムの各 PM に everRun ソフトウェアをインストールするために使用します。
- Avance Management Console で、P2V クライアント ISO ファイルを使用して VCD を作成します。この VCD を各 Avance VM でブートして、everRun システムに VM を転送します。
-
ネットワーク管理者に問い合わせて、変換した everRun システムのシステムワイドの IP アドレスとして使用する静的な IP アドレスを少なくとも 1 つ入手します。これらのアドレスを自動的に割り当てるための DHCP サーバがない場合や、静的なアドレスのみを使用したい場合には、2 つのノードでそれぞれ使用できるよう、もう 1 つ追加の静的 IP アドレスをリクエストしてください。
注: Avance ユニットと everRun システムでは、両システムがオンラインの間は一意のシステム IP アドレスを維持する必要があります。ただし、元の Avance ユニットの IP アドレスを everRun システムで再利用したい場合は、変換が完了した後で everRun システムのネットワーク設定を変更できます。
両方のノードが Avance ソフトウェアを実行している状態で、次を行います。
- Avance Management Console で、Avance ユニットが正しく実行されていて、両方の PM がオンラインになっていることを確認します。
-
Avance ユニットの node0 でメンテナンス モードを有効にします。
注: 整合性を保つため、Avance ユニットの node0 から操作を開始します。この最初に変換するノードが、everRun システムの node0 になります。 - VM が node0 から node1 へとマイグレーションすることを確認します。
- node0 をシャットダウンします。
-
「1 台目の PM にソフトウェアをインストールする」の指示に従い、everRun ソフトウェアを node0 にインストールします。ノードの電源を入れて、ファームウェア (BIOS または UEFI) セットアップ ユーティリティで必要な設定を更新し、ノードを everRun DVD からブートしてインストール プログラムを実行します。
管理ネットワークを構成する際は、DHCP で割り当てられるアドレスを選択して、IP アドレスを記録しておきます。「管理 IP アドレスを記録する」を参照してください。(オプションで、2 つ目のノードを変換した後、各ノードに静的な IP アドレスを指定することもできます。)
注意事項: この時点では、Avance ユニットの残りのノードは変換しません。変換を行うと、Avance データおよび VM がすべて失われます。 - node0 への everRun ソフトウェアのインストールが完了したら、新しくインストールしたノードの IP アドレスにある everRun 可用性コンソールに接続できることを確認します。
-
node0 で everRun 可用性コンソールにログオンします。手順は、「everRun 可用性コンソールに初めてログオンする」を参照してください。
初期の構成を設定するプロンプトが表示されたら、ネットワーク管理者から受け取った静的な IP アドレスをシステム IP アドレスとして入力します。テストの目的で everRun システムの機能を完全に有効にするには、[LICENSE INFORMATION (ライセンス情報)] ページで製品ライセンスをアップロードしてアクティベーションを行う必要があります。
注:- システム IP アドレスを指定する際は、node0 や node1 のアドレスではなく、システムワイドの IP アドレスを入力します。
- everRun ソフトウェアを残りのノードにインストールする前に、VM が node0 で正しく稼働することを確認するには、製品ライセンスのアクティベーションを行う必要があります。P2V クライアントを使用して製品ライセンスなしで VM を everRun システムにマイグレーションすることはできますが、everRun システムで VM の起動とテストを行うには、有効なライセンスのアクティベーションを実行する必要があります。
node0 が everRun ソフトウェアを実行していて、node1 が Avance ソフトウェアを実行している状態で、次を行います。
-
必要に応じて、「物理マシンまたは仮想マシンをシステムにマイグレーションする」を参照して VM をマイグレーション用に準備します。(Windows Server 2003 VM をマイグレーションする必要がある場合、「Windows Server 2003 VM を everRun 7.x システムにマイグレーションする」の手順を参照してください。)
場合によっては、VM をマイグレーションする前に、VM が everRun システムで正しく機能するよう、ゲスト オペレーティング システムでいくつかの手順を行う必要があります。
- Avance Management Console で、マイグレーションする VM をシャットダウンします。
- P2V クライアント VCD から VM をブートして、VM のマイグレーションを実行します。手順については、「物理マシンまたは仮想マシンをシステムにマイグレーションする」を参照してください。
- マイグレーションが完了したら、VM の電源を切り、VM のコンソール ウィンドウを閉じてください。
- everRun ノードに接続している everRun 可用性コンソールで、[仮想マシン] ページに VM が表示されることを確認します。
-
マイグレーションした VM を起動して、正常に動作していることを確かめます。VM のマイグレーション手順を完了します。手順については、「物理マシンまたは仮想マシンをシステムにマイグレーションする」を参照してください。たとえば、必要に応じてドライバをインストールしたり一部のサービスを無効にします。
注意事項: everRun システム上の VM を使用する際、Avance システム上の元の VM はシャットダウンした状態のままにする必要があります。そうでない場合、VM でネットワークやソフトウェア ライセンスの競合が発生します。注: everRun システム上の VM を起動するには、製品ライセンスのアクティベーションを済ませる必要があります。「製品ライセンスを管理する」を参照し、ライセンスのアップロードとアクティベーションを行います。 -
必要に応じて、VM の構成と管理を行います。手順については、「仮想マシンを管理する」を参照してください。ゲストに固有の設定については、次を参照してください。
- ステップ 1 ~ 7 を繰り返してその他の必要な VM をマイグレーションします。
- すべての VM が正しく動作することを確認し、残りの Avance ノード (node1) からの必要な追加の設定をすべて記録します。次の手順ではこの残りのサーバを上書きします。
- Avance ユニットをシャットダウンして、残りの Avance ノード (node1) の電源を切ります。Avance Management Console で、[Unit (ユニット)] ページの [Shutdown (シャットダウン)] をクリックします。
-
「2 台目の PM にソフトウェアをインストールする」の指示に従い、everRun ソフトウェアを node1 にインストールします。ノードの電源を入れて、ファームウェア (BIOS または UEFI) セットアップ ユーティリティで必要な設定を更新し、ノードを everRun DVD からブートしてインストール プログラムを実行します。
管理ネットワークを構成する際は、DHCP で割り当てられるアドレスを選択しておきます。(ソフトウェアをインストールした後で、静的な IP アドレスを指定できます。)
- インストールが完了したら、everRun システムのシステム IP アドレスにある everRun 可用性コンソールに接続します。
-
[物理マシン] ページで両方の PM が「実行中」の状態になるのを待ってから、everRun 7.x システム上のストレージ グループに論理ディスクを割り当てます。「ストレージ グループに論理ディスクを割り当てる」の説明を参照してください。
注:- 2 台目の PM が everRun システムに接続すると、システムが自動的にセカンダリの everRun システム ディスクを初期ストレージ グループに追加しますが、2 台目の PM から既存のストレージ グループにそれ以外の論理ディスクは割り当てられません。
- 1 台目の PM 上で初期ストレージ グループやその他のストレージ グループに論理ディスクを割り当てた場合、これに一致する論理ディスクを 2 台目の PM から同じストレージ グループに手動で追加しないと、everRun システムを完全に同期することができません。
- 両方の PM が「実行中」の状態になり、PM の同期が完了することを確認します。初期の同期には、ストレージ容量や VM の数などの構成に応じて、数分から数時間かかります。
-
オプションで、everRun システムのネットワーク設定を次のように更新します。
- Avance ユニットの静的 IP アドレスを、everRun システムのシステム IP アドレスとして再利用するには、[基本設定] ページを開いて [IP 構成] をクリックします。[システム IP] タブで、Avance ユニットで使用していた静的な IP アドレスを入力し、[保存] をクリックします。
- 各ノードに静的 IP アドレスを指定する場合、各ノードの [noden IP] タブをクリックし、新しい設定を入力して [保存] をクリックします。
必要な場合は everRun 可用性コンソールが再度読み込まれ、新しいアドレスが反映されます。
- everRun の設定を構成します。概要については、「インストール後のタスク」を参照してください。
エクスポート プロセスやインポート プロセスで発生した問題を解決するには、必要に応じて以下の情報を参照してください。
everRun システムで発生するネットワーク接続の問題を解決するには
特に最初のノード (node0) をインストールした後で everRun 可用性コンソールに接続できない場合、node0 とシステムの IP アドレスに同じ IP アドレスが使用されている可能性があります。この問題を解決するには、everRun ソフトウェアを node0 に再インストールし、node0 とシステム IP アドレス用にそれぞれ異なる IP アドレスを入力してください。